世界が脱炭素に向けて大きく舵を切る中、建築のゼロエミッション化は急務となっています。また健康・快適な室内環境の確保のためにも、環境設計技術のさらなる進化が切実に求められています。 SABEDでは大学と企業の垣根を超えた教育カリキュラムに取り組む活動の一環として、環境シミュレーションを活用した優れた設計作品を表彰しています。熱や気流、光・音といった環境要素やエネルギーをデザインに取り込み、環境シミュレーションによって建築の形を進化させることが、SABED賞創設以来の一貫したテーマです。

2019年度から新設されたSABED 環境シミュレーション設計賞【社会人部門】では、環境建築設計における環境シミュレーション自体のレベルを評価するとともに、地域の気候を丁寧に読み解き、環境シミュレーションを駆使することで生み出された、今までにない新しい建築の形態・可能性が見いだされることを目的としています。個人・チーム問わず、実施物件・設計課題・企業の新人研修など、いずれも応募いただけます。気候や敷地・建物条 件を十分考慮した環境配慮設計と高精度なシミュレーションによる、ハイレベルな作品の応募を期待します。

また、はじめて環境シミュレーションに取り組んだ場合や特定のテーマに注力した作品を表彰するため、【チャレンジ部門】を設けています。1枚の図面だけで応募できますので、気軽に腕試しができます。積極的な応募をお待ちしています。

■主催
一般社団法人 建築環境設計支援協会

■協賛株式会社
アドバンスドナレッジ研究所 ・ オートデスク株式会社

■建築種類/テーマ
風/熱/光/エネルギーなどの環境シミュレーションを活用し、建物内外の環境やエネルギーに配慮した環境建築の提案 建築種類は自由(説明パネルにて説明すること) 実施物件・非実施物件いずれかは不問

■応募資格
・建築環境設計支援協会の講座受講者はその旨を明記すること
・個人、グループいずれも可(グループの場合は各人の担当を明記)

■評価項目
以下の項目を総合的に判断し評価を行う
・敷地の気候に関する分析や課題設定
・建築としての機能性・意匠性
・建築内部の居住者の快適性への配慮
・省エネルギー、自然エネルギーの活用
・周辺環境への配慮

■過去の受賞作
https://www.sabed.jp/sabed_design_award

■賞および賞金
【社会人部門】
・最優秀賞(1名):賞状・賞金(10万円)
・優秀賞(若干名):賞状・賞金(3万円)
・奨励賞(若干名):賞状

【チャレンジ部門】
・優秀賞(1名):賞状・賞金(3万円)
・奨励賞(若干名):賞状

■審査員
倉渕隆(東京理科大学・建築環境設計支援協会代表理事)
安原幹(東京大学・ゲスト審査員)
石田泰之(東北大学・ゲスト審査員)
大風翼(東京工業大学・当協会理事)
髙瀬幸造(東京理科大学・当協会理事)
谷口景一朗(東京大学・当協会理事)
前真之(東京大学・当協会理事)
吉澤望(東京理科大学・当協会理事)

■スケジュール(変更になる可能性があります)
応募の登録期間:2022年04月01日〜09月30日
作品の受付  :2022年09月16日〜09月30日
WEB審査(一次審査通過者のみ):2022年10~11月頃

WEB審査の詳細スケジュールは後日SABEDホームページにて発表いたします。

■提出物
【社会人部門】
下記の1)または2)を提出すること(日本語もしくは英語による)
ムービー等の異なる表現を行う場合は、事前に問い合わせのこと
1)設計パネルのPDFデータ(A1サイズ・数枚程度を想定、1枚のデータは25MB以下)
・設計意図を表すパースや図面・敷地・気候・周辺環境・室内環境に関する分析
・風/熱/光/エネルギー/音についてのシミュレーション
2)説明資料のPDFデータまたはMSパワーポイントデータ(様式自由)
・課題のより詳細な説明・各人の担当部分(SABED受講者は取得資格も記載)
・シミュレーションの精度や信頼性に関する考察(CFDであれば境界条件/収束条件/グリッド依存性テストなど)
・模型写真(模型がある場合、任意)

【チャレンジ部門】
1)設計パネルのPDFデータ(A1サイズ・1枚のみ、1枚のデータは25MB以下)
・内容は社会人賞に準じる シミュレーションの結果を必ず載せること

■応募方法
1.応募用フォームに必要事項を入力の上、応募のこと。
2.応募完了後1週間以内に、作品受付方法に関する案内メールを送信します。メールに記載されている場所にPDFファイルをアップロードしてください。

■注意事項
・受賞作品のSABED関連イベントおよび協賛企業の展示やホームページ、ポスターに掲載することを了解いただきます。著作権などの問題がないよう十分注意してください。
・設計パネル/説明パネルのいずれについても、全ての内容の著作権を応募する設計者・サポーターが有していることが必要です。
・提出図面データによる一次選考の後、選抜者はWEB上での公開審査を行うので、参加してください(zoomを使用予定)。公開審査はWEB配信される旨、了承ください。公開審査日時、場所は追って発表します。
・選抜者は解説の動画を提出してください(詳細は後日連絡)。動画は動画サイトやSABEDホームページで公開されることを了承することとし、著作権などの問題がないよう十分注意してください。